猫と分子栄養学。

猫エイズ対策にできること。

猫にルンブロキナーゼ。

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ルンブロキナーゼをあげるようになってもうすぐ半年が経つ。

期待しているのは歯周病に対する効果。

コブちゃんのお口に根を張ってしまったであろう歯周病菌のバイオフィルム(歯垢)を破壊して欲しいのだ。

 

これまでも歯周病対策として、アーシングやプロポリス、ビタミンCとEなどいろいろ試してきた。

アーシングは過剰な炎症を抑えるのでとりあえず取り入れるのがおすすめ。

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でも残念ながら歯周病の根本的な解決にはならなかった。

 

プロポリスやビタミンCは自己免疫を応援してくれるんだけど、バイオフィルムに守られている歯周病菌には効果がないように思う。

だから対策をしながらも歯周病は進行してしまったのだ。

健やかに猫生をまっとうしてもらうため、どうにか歯周病菌のバイオフィルムを破壊したい。

 

歯周病菌やカンジダ菌などの細菌類は、バイオフィルムという生物膜をつくる。

バイオフィルムは細菌の集合体であり、放置すると歯周病がどんどん進行してしまう。

歯周病が進行すれば歯や顎の骨を失うかもしれない。

それだけでなく、歯周病が起こるということ=常に口の中で炎症が起きているということ。

慢性的な炎症によりサイトカインが血液にのり身体中をまわる。

血糖値を下げるインスリンの働きを低下させて糖尿病のリスクが高まる。

もちろん糖尿病性腎症のリスクも高まる。

血中の歯周病菌や糖、サイトカインの影響で血管を傷つけてしまえば、動脈硬化が進行する。

そうすれば脳梗塞や狭心症、心筋梗塞のリスクも高まってしまう。

歯周病はお口のトラブルだけでは済まないのだ。

だからとても恐い。

 


バイオフィルムが歯の表面にあれば徹底的に歯みがきすることで除去や破壊できるかもしれない。

それでもすでに歯周ポケットにできたバイオフィルムは歯ブラシでの除去難しいし、猫に徹底した歯みがきは困難だ。

子猫の頃から念入りに歯みがきすることや、糖質のかたまりであるカリカリを与えなければ歯垢が溜まりにくくバイオフィルムもできにくい。

歯周病のリスクはぐんと下がる。

出会った時にすでに5才だったコブちゃんは、何を食べてきたのかわからない。

過酷な外の生活では、食べられるものは何でも食べたと思うから、ついてしまったバイオフィルムを少しでも取り除きたくて何度も歯みがきに挑戦した。

でもコブちゃんの歯みがきはなかなか厳しかった。

 

生肉食にして1年が経ち、歯周病対策も試行錯誤を繰り返してきたけどコブちゃんのお口は徐々に臭くなってしまった。

例えてみるならナンプラーみたいな感じ。

生肉食はコブちゃんにとてもいい効果をもたらしてくれているのだけど、歯周病対策においては目にみえた効果が今のところない。

エイズキャリアなので、キャリアじゃない猫より歯周病が治りにくいようにも思う。


エイズキャリアだったしゃむぞうは、歯周病が悪化してから口が痛くてとても辛かった。

食べることは楽しみであり、食べることは生きること。

いつか寿命がくるときまで、お腹いっぱいに食べさせたい。

健康で幸せに過ごせなければそれは飼い主の責任だ。

嫌がる歯みがきや病院の処置(特に麻酔下)ではない、根本的な歯周病改善法をずっと探していて、見つけたのが「ルンブロキナーゼ」。

 


「ルンブロキナーゼ」は「ルンブルクス・ルベルス」という赤ミミズの内臓に含まれるタンパク質分解酵素群のこと。

この酵素は血栓を構成するフィブリンというタンパク質を溶かす=線溶活性を持つ酵素。

しかも猫や人間がもともと持つ線溶活性酵素の分泌を促進させる。(外因性と内因性の線溶活性の相乗効果で、治療薬ウロキナーゼよりフィブリン溶解活性が強いという結果が示された。)

つまり血管をきれいにする作用があり、歯周病菌やサイトカインによりできてしまった動脈硬化の改善、予防につながる。

また血糖値を下げるインスリンをサポートして血糖値を安定させることができる。

血糖値のコントロールは血管の健康を保ち、糖尿病の予防、改善とともに、ここでも動脈硬化の予防につながる。

さらにルンブロキナーゼに含まれる低分子化合物が血液中の一酸化窒素(NO)の合成を助ける。

一酸化窒素は血管を柔軟にして拡張しやすくなり、血液が流れやすくなる=血圧が下がる効果がある。

この酵素が歯周病のバイオフィルムまで破壊してくれるなんて、猫にも人間にもとても万能なサプリだ。


安全性と副作用について特に問題は見つからなかった。

LDL、中性脂肪、肝機能、白血球数、血色素量、ヘマクリット値、血小板数などにも変化はなかった。

またルンブロキナーゼの作用により血小板の機能低下(出血が止まらなくなる)が心配されるけど、こちらも変化はなし。

副作用がとくになかった。

 

ルンブロキナーゼは空腹時に飲むことが大切。

空腹時に飲むことで血中に入って全身に作用する。

人間においてはワルファリンなどの抗凝固薬を飲んでいる場合は使用を控えるとのこと。

エンドトキシンやダイオフ症状が気になるので、最初の頃はビタミンCも一緒に混ぜていた。

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コブちゃんは毎日空腹時に液状おやつに混ぜたルンブロキナーゼを摂っている。 

気づけばお口の臭いは驚くほど改善した。

固いもの(手羽先の先や軟骨入りのせせりなど)も食べられるようになった。

バイオフィルムが破壊されているか確かめようがないのだけど、2才のトラちゃんに負けないくらいよく遊んでよくケンカしてよく食べる。

ルンブロキナーゼは歯周病にとても有効だと思う。 

その少し前から摂取しているフルボ酸との相乗効果かもしれない。

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歯みがきが苦手だったり病院での処置による麻酔のリスクを考えたら、ルンブロキナーゼは第一選択だと思う。

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iHerbで2種類試してみたけど、体感的(人間の)にはDr.MERCORAが良かった。

人間の歯周病にも飲み始めてすぐに効果があり(口臭が緩和され、歯茎からの出血が止まった。また歯茎や唇など粘膜の血色がとても良くなっている=血流改善)

個人的には身体の柔軟性も上がってとても驚いた。

↓Dr.MERCOLA 

https://jp.iherb.com/pr/dr-mercola-lumbrokinase-enzymes-30-cupcules/89266?rcode=MQH845

Dr.MERCOLAは1カプセルの1/10程度をあげているので、コスパはかなり良いと思う。

猫1匹なら10ヶ月くらい使える。

これは酵素なので40℃以上のものに混ぜないことと、湿度が高いときはカプセルの残りはピルケースなどで保管しておいた方がよかった。

 

Amazonで犬猫用のサプリも販売しているけど、有効成分の量が明記されていない。

日本の犬猫用サプリはそういうのが多くて高いので、わたしはあまり利用しない。

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歯周病や糖尿病に悩んでいるなら、動脈硬化を予防改善したいなら、ルンブロキナーゼはとてもおすすめ。

でももしカリカリをあげているなら、並行して生肉食やウェットフードに切り替えていかないと根本的な解決にはならない。

どんな病気も症状も、原因について考えてそれを取り除くことがとても大切です。