猫と分子栄養学。

猫エイズ対策にできること。

歯周病を改善。

歯周病(歯肉炎を含む)は、歯垢が原因となる。

歯垢には多くの細菌が存在していて、人間の場合1mgの歯垢には300種類1億個の細菌が存在するそうだ。

歯垢=細菌が原因となり、歯肉が充血して炎症が生じる。


最初に好中球が現れて細菌を貪食する。

続いてマクロファージが現れて、細菌を貪食する。

マクロファージや好中球はスーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素などさまざまな活性酸素を産生し、貪食した歯周病菌を殺菌する。

さらにマクロファージは貪食した歯周病菌を異物としてリンパ球に伝える。

Tリンパ球が司令塔となり、Bリンパ球が形質細胞に分化して抗体を作る。

抗体(免疫グロブリン)は細菌の産生する毒を中和したり、細菌自体をマクロファージが貪食しやすくなるよう味つけをする。

補体を活性化したり、細菌に感染された細胞(大きくて貪食できなくなった細胞)を攻撃する目印にもなる。

抗体の働きは多く、抗体があることで免疫は効率的に細菌や異物を排除する。


これらの免疫細胞は細菌と戦いながら、サイトカインを産生する。

サイトカインはホルモン様の低分子タンパク質。

免疫反応の増強、制御、細胞増殖、分化の調節をする。

炎症を起こすのもサイトカインの働き。

サイトカイン同士は互いに影響し合い、他のサイトカインの産生を誘導、抑制もする。


歯垢の中の細菌と戦うために産生されたサイトカインはタンパク質分解酵素を産生させて、歯周組織を破壊する。

歯周病菌の中にも歯周組織を破壊する酵素を産生するものがいて、好中球もマクロファージも歯周組織を破壊する酵素を産生する。

つまり炎症は続けば続くほど、歯周組織を破壊してしまう。


炎症を抑えるためには

①原因となる歯垢や歯石を取り除くこと。

→歯科専門動物病院で、麻酔をかけて処置するか、毎日ハミガキ。

カリカリ(糖質)を食べさせる限り、ハミガキでは追いつかないように思う。

ハミガキでなんとかなるなら、人間の歯周病罹患者はもっと少ないはず。


②新たに歯垢がつかないようにすること。

→低糖質のごはん=お肉や内臓肉、卵など。


野生動物が酷い歯周病にならないのは、②のように糖質を摂らないことで歯垢や歯石がつきにくいこと。

①のハミガキのように、骨を噛み砕く際に歯垢や歯石が多少除去されること。

猫の場合は獲物となる小鳥や野ねずみの骨はそんなに太くないから、本当にハミガキ効果があるかは不明。

また野生においては常にアーシングされている為、好中球やマクロファージが産生する活性酸素に電子を渡して中和することができる。

だから炎症反応が過剰にならない。

また、アーシングされているということは副交感神経が優位となり、唾液の水分量が増える。

歯の表面の食べカスや異物を洗い流したり、抗菌作用で歯周病原生性菌を抑制する。

さらにアーシングされていることは血流を良くすることで栄養が行き渡り、組織の再生が早まる(創傷治癒力が高まる)。

破壊より再生が上回れば、時間がかかっても歯周組織は着実に治癒していく。

そこに新たな歯垢の原因となる糖質(カリカリ)を食べさせなければ、猫の免疫は正常に機能して歯周病原性菌を排除し、いつか完全に炎症が収まるかもしれない。

(ただし高度にバイオフィルムを形成していたら、それを破壊することが必要。)

 


以上のことからアーシングは歯周病にも、とても有効。

アーシングは人間や猫に、もともと用意されていた生体防御システム。

もちろんアーシングだけで猫の不調が改善するわけではなく、栄養(なま肉ごはん)と環境(できる限り化学物質や電磁波を減らした住環境)を整えることで、猫はきっと本当の健康を取り戻す。

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アーシングは長ければ長いほど効果があり、少なくとも7時間前後で目に見えて効果を感じる。

野生の動物は1日中アーシングされているから、多過ぎるということはまずない。

だからお気に入りのベッドなどにアーシングできる工夫をするといいと思う。

 

たくさんアーシングして、明日はもっと健やかに過ごせますように。