猫と分子栄養学。

猫エイズ対策にできること。

猫エイズのBタイプ。

猫エイズにはサブタイプがある。

詳しくはわからなかったけど4〜6種類くらいある。(A〜DもしくはA〜F)

そのなかでもBタイプは病原性が低くて、ほとんど発症しないそうだ。

そもそも猫はFIVウイルスの増殖を抑える力を持っていて(APOBEC3)、でもFIVウイルスはその力に対抗してウイルスを増殖する力を持っている。

BタイプのFIVウイルスは、猫のウイルスの増殖を抑える力(APOBEC3)に対抗することができず、猫エイズが重症化しにくくなる。

エイズ期に至るほどFIVウイルスが増殖できず、その分免疫が破壊されないということ。

 

Bタイプは関東を中心に全国に分布している。

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2010年の調査では日本にBタイプは42.2%とのこと。

半分近くは発症しないということだろうか。

 

サブタイプはFIVウイルスのenv遺伝子を調べる必要がある。

Bタイプは食欲低下や体重減少、歯肉口内炎などの症状はあっても、完全な免疫不全には陥らないようだ。

FIVウイルスが生き残る為に弱毒化しているのかもしれない。

ウイルスは弱毒化した方が増えることができる。

宿主を死に至らしめるウイルスはその分増える機会が減ってしまう。

細く長く宿主に居座った方が繁栄できる。

猫エイズの場合は潜伏が長いから、その間に感染を拡げることは充分に可能だけど、できればどんどん弱毒化してもらいたい。

 

新しくないけどわかりやすい猫エイズの本。

価格が高くなりがちなので、図書館で借りて読むのもいいと思う。

猫のエイズ ?FIV感染をめぐって (集英社新書)

完全な免疫不全にならなくても、エイズ関連症候群期はもちろん辛い。

口内炎治療だって、猫エイズキャリアならステロイドは簡単には使えない。

免疫を落とせないから。

大したこともしてやれなくて、だんだんと弱っていく姿をみるのは辛い気持ちでいっぱいになる。

だから症状が進行する前に栄養を整えていきたい。

食性にあった生肉ごはんで強いカラダを作りたい。

 

もしBタイプだったとしても、その症状が和らぐわけではない。

それでもBタイプでありますように、と願わずにはいられない。

あとどのくらい一緒に過ごせるのか、いつも考える。

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いまは無症状だけど、コブちゃんだっていつ何が起こるかわからない。

仕事で疲れていても、遊んだりブラシをかけたり、猫とのコミュニケーションを最優先する。

そういう面をだけを考えれば、りんご猫と住むことは飼い主にとって後悔が少ないかもしれない。

いつかお別れがくることがいつも頭にあるから。

毎日一緒に過ごせることが当たり前ではない。

毎日を大切に過ごすことができる。

 

猫エイズのコもそうじゃないコも、

明日はもっと幸せに過ごせますように。