猫と分子栄養学。

猫エイズ対策にできること。

ポッテンガーの猫。

「ポッテンガーの猫」と呼ばれる実験がある。


1930~40年代 アメリカのポッテンガー博士(フランシス・M・ポッテンガー・jr)が900匹の猫を2組に分けて10年間実験した。


一方の組には生の肉と生乳、肝油を与えた。もう片方には加熱調理した肉、生乳、肝油を与えて、三世代にわたって観察した。


生肉組は三世代にわたり健康的であったが、加熱した肉の組では初代の老年期に変性疾患があらわれた。二代目には中年期から変性疾患があらわれた。

三代目は若いうちからの変性疾患に加え、視覚障害をもったり虚弱な猫が生まれるようになった。

さらに神経の異常が目立つようになる。

精神的にきわめて不安定になり、猫同士の争いは常。餌を与える人間にも反抗し、体の動きがまともでない「キレる猫」が多くなった。

皮膚疾患やアレルギーが急増。

生肉組のアレルギー発生率は5%

加熱肉組では90%にのぼる。

寄生虫による被害も急増した。

雄猫は不自然におとなしくなり、雌猫は攻撃的になった。


そしてこの実験は四代目に続けることができなかった。

実験が続けられる数の四代目の猫が生まれなかったからである。


栄養は三世代にわたって影響する。

猫は真性肉食動物であり、生で肉を食べることができなければ四代目で種が途絶えてしまうようだ。


近年飼い猫は、去勢避妊手術を施されることが多く世代に渡る栄養の影響は気づきにくい。

外に出て獲物をとることができる飼い猫は少ないし、安全性や住環境的に外に出せないことの方が多い。

生きた鼠をあげることもできないし、狩りに行っておいでと外にだすこともできない。

生肉を食べることで栄養が少しでも多く満たされたらいいなと思い、うちでは生肉やお刺身をあげている。

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コブちゃんやしゃむぞうは、ポッテンガーでいえば何代目の猫なんだろう。

生の肉にしかない栄養は、一体なんなんだろう。

 

明日はもっと健やかに過ごせますように。