内臓肉にはビタミンやミネラルがとても豊富。
まさに天然のサプリのよう。
だから、いろんな内臓肉を試している。
コブちゃんは体重5kg。
内臓肉の種類はその時々で合計10g前後。
メインは腎臓肉とレバー。
内臓肉をあげる目安は体重の1〜2%程度にしている。
大好物のレバー(肝臓)でも残す日もあるから、自分で調整しているように思う。
毎食しっかり食べられる猫なら週に1〜2食、内臓肉だけの時を作ってもいい。
コブちゃんのように食べムラがある猫は、少量を毎日与えた方が食べる量が安定する。
内臓肉を食べることは、それと同じ内臓の機能を助け、回復を促す。
だからいろいろあげてみたい。
予防の意味を込めてもあげたい。
狩をして獲物を獲れば内臓ごと食べる。
まるごと食べることは本当の「総合栄養食」。
でも内臓や卵は栄養が豊富な分、有害な物質も多いようだ。
特に肝臓や腎臓は解毒する器官だから、飼育時のワクチンに含まれる有害物質や飼料に含まれる農薬やカビ毒など有害物質の含有量が多くなる。
だからなるべく無投薬飼育されたものや、ジビエ肉の内臓をあげたい。
北海道の鹿肉屋さんでいろいろな種類の内臓肉を100gの少量パックを販売していたからあげてみた。
1種類あたり1日5g程度しか必要ないから、少量の方が便利。
中身は細かく切ってあるけど、バラ凍結ではないから半解凍にしてラップで1回分づつ個包装にして再冷凍。
少しでも鮮度(栄養)を保って美味しく食べてほしい。
レバーと腎臓肉は少し臭いがあるけど、慣れれば大丈夫。
レバー(肝臓)にはグルタチオン、ビタミンA、鉄、亜鉛が豊富。
グルタチオンは細胞の中や酸化したビタミンCを還元する強力な抗酸化作用を持つ。
薬物や異物の解毒作用があり、生体の恒常性を維持する。白内障にも有効。
ビタミンAは皮膚や粘膜を強化して免疫維持。目の健康維持にも必要。
免疫グロブリンAの産生にも必要。
猫はβカロテンをビタミンAに転換できないから、野菜ではなく内臓肉などから摂る必要がある。
鉄は全身に酸素を供給し、エネルギー産生を助ける。DNAの合成や細胞の増殖や複製に関わる。
免疫においてはTリンパ球の分化と増殖、病原体を殺す為の活性酸素種の発生にも充分な鉄が必要。
貧血の改善にはビタミンAと共に摂取すると効果的。
亜鉛は皮膚、被毛の健康維持に必要。
また多くの酵素反応の触媒として作用し、免疫反応や神経機能にも重要な役割を果たす。免疫においては自然免疫細胞(マクロファージ、好中球、NK細胞)や獲得免疫細胞(Bリンパ球、Tリンパ球)の正常な発達や機能に必須となる。亜鉛欠乏は特定のサイトカインが減少し、様々な疾患にかかるリスクが上がる。
人間ではHIV感染者は亜鉛濃度が低いほど症状が進行しているとのこと。
腎臓肉(マメ)にはセレンや葉酸が豊富。
セレンは亜鉛とともに腸粘膜を強化して、栄養の吸収や免疫維持に重要。
サイトカインの制御に関わっている。
ビタミンEやCを還元するグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分でもある。
人間においてはHIV感染者の血漿中セレンのレベルが低いことは死亡率と大きく関わっている。
また、ビタミンAを体内にとどめる効果がある。
葉酸はDNA合成に関わり貧血予防効果がある。
ハツ(心臓肉)
なんといってもタウリンが豊富。
タウリン水溶性なので、生食か水煮にして水分ごと与える。
欠乏すると拡張型心筋症になってしまう。
COQ10やビタミンB1、B2、B12、パントテン酸、鉄分や銅も豊富。
CoQ10はミトコンドリアでのエネルギー産生や細胞小器官であるリソソームに重要。さらに脂質の酸化を抑制してビタミンEを助ける働きもある。
コブちゃんは鶏ハツは食べなかったけど、鹿ハツは食べる。
ハラミ(横隔膜)
鉄分が多いけど、ビタミンAはあまりない。
だからビタミンAを抑えながら鉄分を補給できる。
レバーが苦手な猫にも肉っぽくて食べやすい。
ラング(肺臓肉)
ビタミンB12や鉄分が豊富。
ビタミンB12は葉酸の代謝に必要で、クエン酸回路では必須の役割を果たす。
残念ながらあまり栄養素の情報が見つけられなかったけど、東洋医学では咳を鎮め呼吸器の機能を高めてくれるという。
こちらは癖がないレバーのような感じで、ハラミと同様にレバーが苦手な猫の鉄分補給に使えそう。
病気の予防や回復の為にも、レバーと腎臓肉はぜひ取り入れたい。
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価格:153円 |
値段が手ごろで少量なので、まだあげたことない人はぜひ挑戦してみてほしい。
フレッシュなグリーントライプや脾臓に大動脈、魅力的な内臓肉ミックスもある。
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価格:1,833円 |