猫と分子栄養学。

猫エイズ対策にできることを。

生肉食と免疫力。

肉を加熱調理することで失われてしまう、水分やグルタミン、水溶性ビタミンB1、B2、C。

これらの栄養素が免疫において果たす役割を考えると、生肉食を取り入れることは猫の免疫にとても重要。


水分

体内の水分の1/3は細胞外液となり、血液やリンパ液として体内を巡る。

水分不足で血流が悪いと、酸素や栄養がスムーズに行き渡らない。

残りの2/3を占める「細胞内液」は細胞の中でエネルギー生産やタンパク質合成、ホルモン分泌などに関わる。

生肉には電解質(カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル)を含んだ水分(細胞内液)があり、生肉を食べることで吸収しやすい形の水分摂取ができる。

本来猫は獲物から大部分の水分を補給していた。

これは真水を飲むこととはカラダへの吸収が違う。

 

もし生肉に抵抗があれば、ボーンブロススープでも吸収の良い水分補給ができる。


グルタミン

腸の粘膜細胞のエネルギー源であり、腸壁の修復にも重要。

さらに免疫細胞もグルタミンをエネルギーとしている。

T細胞の増殖、B細胞の分化、マクロファージの食作用、樹状細胞の抗原提示、サイトカインの産生、好中球のスーパーオキシドの産生など、あまりにも多くの場面で免疫細胞はグルタミンを必要とする。

加熱に弱いこの非必須アミノ酸は、必要量が非常に多く、手術後や大きなストレスを受けたときには体内での合成量では不足することも多い。

もし現状のフードを変えることなく腸の粘膜を修復する必要がある場合には、サプリが非常に有効。 

siam-cobu.info

 
ビタミンB1

腸管にある免疫細胞が集まる場所「パイエル板」はB1の欠乏により萎縮して小さくなってしまう。

すると居場所が減ってしまった免疫細胞は腸管に留まることができず、ウイルス(や細菌)が侵入しても戦うことができず、全身の免疫細胞にウイルスの情報を伝えることもできなくなってしまう。

パイエル板は腸管関連リンパ組織の構成要素の1つであり、腸内細菌など腸管内物質に対する免疫応答の制御に関わっている。小腸の粘膜固有層の中に数十個から数百個のリンパ小節が平面的に集合したもので、扁桃やリンパ節ほど器官としては分化していない。リンパ球が多数集合しており、その中のB細胞の一部はプラズマ細胞に分化して、免疫グロブリンの中でも主としてIgAを産生している。

Wikipediaより引用


ビタミンB2

ウイルス(や細菌)の侵入しやすい粘膜や皮膚などの健康維持、抗体産生にも関与する。

豚肉からはビタミンB1、内臓肉からはビタミンB1、B2共に摂取できるが、加熱すると流れ出してしまう為、鮮度や衛生面で可能な限り生食が理想的。

またビタミンB1は糖質の代謝に必要となる為、カリカリなどのドライフードが主食であればそちらでも消費する為、必要量が多くなる。

 

少量ではあるが生肉や内臓肉にはビタミンCも含まれる。

ビタミンC

強力な抗酸化作用があり、同じく抗酸化作用のあるビタミンEを還元する。

コラーゲンの生成に関わり、癌細胞の転移を抑制する。

腸内環境を整えて白血球を強化する。


生肉や生の内臓肉を食べるだけでも猫の免疫力は高まる。

発酵野菜やグリーントライプなどをプラスすれば、腸内環境を整えることでさらに免疫力は高まる。

猫が本来得られる獲物(野ネズミや小鳥、昆虫類など)に近い食事内容は、本来の免疫力を発揮できるということ。

生肉をドライフードに少し混ぜるだけでも、ドライフードをウェットフードに変えるだけでも病気のリスクを下げて健康な姿に近づけることができる。

食べることは生きること。

1日でも多く穏やかに過ごして欲しい。

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必要な栄養素がきちんと満たされたとき、猫は本来の強く逞しい姿に戻れるのではないだろうか。