猫と分子栄養学。

猫エイズ対策にできること。

猫と血糖値。

ねこが食性に合ったものを食べることができれば、血糖値がはね上がることはないと思う。

タンパク質が血糖値を急上昇させることはない。

ねこの血糖値が上昇するのは、縄張り争いで喧嘩している時か、病院で興奮してアドレナリンが分泌されている時くらいなのかなと思う。

 

真性肉食動物であるねこは、炭水化物を食べなくても肝臓でアミノ酸(タンパク質を分解したもの)から糖をつくりだし必要な分をまかなえる。

そして肝臓のグルコキナーゼ活性が低いため、糖を細胞に取り込めず高血糖になりやすい。

糖質が多い炭水化物を食べれば血糖値が上昇しやすくなってしまいます。


血糖値が上昇することは、脳にとって快感となる。

炭水化物に含まれる糖質は、脳内報酬系のドーパミン、脳内麻薬のエンドルフィンを増やし強い快感を得るため依存性が生じます。

 

炭水化物の中でも小麦は血糖値の上昇が著しいのです。

これは穀類のでんぷんの大半を占める「アミロペクチンA」の影響です。

「アミロペクチンA」はコシヒカリなどもちもちとしたお米にも多く、血糖値を急上昇させます。そして下げるために多量のインスリンが分泌されます。

インスリンが過剰に分泌されれば低血糖になってしまい、それを防ぐために自ら血糖値を上げるためのホルモンを分泌する。

低血糖は強い空腹感を感じるので、またなにか食べたくなります。

もし肉食動物であるねこが「アミロペクチンA」を多く含む小麦や米を毎日食べていれば、膵臓はインスリン分泌で疲弊し、血糖値の乱高下で血管は傷つきボロボロになる。

では「グルテンフリー」や「グレインフリー」フードを選べば良いかといえば、そんなに簡単でもないのです。

それらのフードには、穀類のかわりにイモ類を使用している場合があります。

「アミロペクチンA」より血糖値の上昇が穏やかと言われている「アミロペクチンB」を含むジャガイモなども、カリカリを作るときは粉にして固めて高温処理をする。

そうすれば加工しやすく、消化吸収されやすくなるからです。

吸収しやすい形の炭水化物は結局血糖値を急上昇させるということではないでしょうか。

 

高血糖が続くと唾液の量が減ります。唾液の量が減れば白血球の機能が低下し、歯周病菌が増殖して歯周病は重症化します。

血糖値だけで考えたら、豆類を使用したフードの方がまだいいかもしれません。

でも猫は真性肉食動物だから豆を食べるようにはできてません。

そこまでして肉以外のものを主食で食べさせる必要はないように思います。

 

手づくりごはんのハードルは最初はちょっと高いけど、カンヅメやパウチ、フリーズドライや生肉ミンチなども併用すればそんなに手間はかかりません。

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「とり農園」の生ミンチは便利です。

完全無投薬ではないようだけど、添加物・防腐剤・抗生物質・合成抗菌剤不使用とのことです。

朝挽いた新鮮な鶏肉を冷凍してあるから寄生虫などのリスクも軽減される。

約30gづつ小分けになっていて使いやすい。

これにウズラの卵黄を足せば栄養バランスもより良くなります。

骨入りを選べば良質なカルシウムも摂れます。

 

最初は警戒していたけど、慣れたらぱくぱく生肉を食べるようになったコブちゃん。

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カリカリが大好きだったけど、少しずつ減らして切り替えてきました。

猫エイズに負けない強いカラダ作りは、食性にあった食べ物が大切です。

必要な栄養素を満たすことで明日はもっと健やかになりますように。